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オリックス、国産青果の新しい流通網構築を目的にファーマインドと資本業務提携

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総合リース国内首位のオリックス【8591】と青果物・生花の輸出入、加工及び販売のファーマインドは、今回、国産青果の全国流通を促進する新しい流通網を構築することを目的に、資本業務提携をしたと発表した。

近年日本の農業は、農業従事者の高齢化や次世代の担い手不足により、生産量の減少が課題となっている。一方消費の現場では、高齢者や働く女性、単身世帯の増加などに伴い、中食需要の高まりや少量販売の拡大、コンビニやドラッグストアなど青果を取り扱う小売店舗の多様化など、消費者ニーズへのきめ細やかな対応が求められている。

オリックスは現在、全国各地で事業パートナーと連携し、5拠点で野菜の生産事業を展開。生産拠点では、温度、湿度、CO2、光量などの環境制御や水耕栽培の技術などを用い、「4定(定価格、定品質、定時期、定量)販売」を目指している。生産物は、オリックスグループの営業ネットワークなどを活用して、主に首都圏や中部圏、関西圏の小売業や飲食業などの顧客へ直接販売をしている。

また、2016年7月には青果流通事業を目的としたオリックス・フードサプライを設立し、オリックスが自社生産する野菜のほか、提携生産者の青果の仕入れ・販売にも取り組んできた。

ファーマインドは1991年創業の青果流通業者で、全国規模で青果専用のコールドチェーン(※)を展開する数少ない事業者の一つ。全国14か所に低温物流センターを持ち、青果の鮮度を維持しながら各地の消費者へ届けることができる物流サービスが強みである。

本提携により、オリックス・フードサプライは、各地の提携生産者、生産者団体などから国産野菜を仕入れ、ファーマインドの広域かつ多機能な物流ネットワークを活用し、適切な温度管理のもと全国の小売事業者や飲食事業者などへ販売する。生産者にとっては、農産物の商品選別、包装、加工などの効率化や販売エリアの広域化につながり、小売事業者や飲食事業者にとっては、全国から鮮度の良い青果を集めやすくなる。

オリックスは、これまで自社生産で培ったノウハウと、生産者と小売業者などをつなげ青果を全国へ安定供給する本流通網の活用により、農事業ビジネスのさらなる拡大を図り、今後も付加価値の高い農事業を推進するとともに、地域との調和を図りながら農業課題の解決への貢献を目指してまいく。

(※)コールドチェーンとは、生産地から消費地まで低温で途切れなく運ぶ物流形式。