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東宝、キャラクター製作事業のクオンに出資

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邦画配給、興行収入トップの東宝【9602】は、スマートフォンアプリ向けキャラクタースタンプの製作・流通を行うクオンの第三者割当増資引受けによる同社への出資と、加えて同社との業務提携を実施すると発表した。

クオンは、2011年にスマートフォン向けメッセージアプリ事業に参入し、メッセージ内で頻繁に使われるスタンプに注目。 スタンプが言語を超えて利用される非言語グローバルコンテンツであり、キャラクターとユーザーの新しい接点だと捉え2012年から、積極的に国内外の主要メッセージアプリ(LINE、Facebook、WeChat
KakaoTalk等)へ自社開発したキャラクターのスタンプを提供している。 全世界でのスタンプダウンロード数は累計19億ダウンロード(2017年6月末時点。有料/無料スタンプ合計)と同業他社を圧倒する数値に達しており、ダウンロード数のうち、
有料スタンプでは50%超、無料スタンプでは99%超が日本以外の国のユーザー比率となっているのが特徴。

また、2016年からは、スタンプで人気の出たキャラクターのライセンスビジネス展開(グッズ化、映像化、企業キャンペーン利用等)を国内外で本格的に開始し、20社を超えるライセンスパートナーを獲得している。また、マーケティング拠点として2017年7月に中国法人を設立し、既に設立済みのタイ法人と合わせて、アジアでのライセンス展開を加速する。コンテンツ内容での展開としては、スタンプだけではなく、動画メディアや、VR/ARメディア向けにキャラクターを活用したアニメ等の新しいコンテンツを制作中。

東宝は、中期経営戦略において「キャラクタービジネス展開」「海外市場開拓」を重点投資領域に定めており、クオンのキャラクター事業における斬新なビジネスモデルや、海外を含めた世界中にユーザーを持つSNSプラットフォームとのパイプに注目した。
クオンとの資本業務提携によって、キャラクタービジネス全般に関するノウハウの獲得に加え、両社による新規キャラクターの共同開発、共同所有、及び双方の持つマーケティング資産、手法を活用した海外展開を含めた共同事業などのシナジーの創出によって、両社の企業価値の向上に努めていく。

東宝グループは、今後もあらゆる成長機会を捉え、既存事業のさらなる充実を追求するとともに、ベンチャー企業とのオープンイノベーションの取組みを含め、既存事業とのシナジーが見込まれる新規事業領域への積極的な事業展開を行っていく。

<株式会社クオン 会社概要>
名 称   株式会社クオン
所 在 地  東京都渋谷区代々木三丁目1番11号
代 表 者  代表取締役社長 水野 和寛
事業内容  キャラクター事業(キャラクター開発・国内外での流通・ライセンサー業)ゲーム流通事業(海外のスマートフォンゲームの輸入・ローカライズ)その他事業(訪日観光客向けマーケティング・リサーチ・翻訳など)
資 本 金  資本金3億8613万円(資本準備金を含む)
設 立   平成23年8月4日