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田辺三菱製薬、イスラエルのパーキンソン病治療薬開発企業を買収 取得価格1241億円超 

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三菱ケミカルHD傘下の田辺三菱製薬【4508】は、イスラエル国のパーキンソン病治療薬開発企業であるニューロダーム社を買収したと発表した。

取得価額の総額は、約11億米ドル(約1241億円)となる予定。

ニューロダーム社は、パーキンソン病の治療薬に関して、新たな製剤研究や、医薬品と医療器具(デバイス)とを組み合わせる優れた技術開発力を有する医薬品企業。
現在、 米国および欧州でフェーズ3に移行し、2019年度に上市が見込まれるパーキンソン病治療薬「ND0612」を中心に開発を推進している。 パーキンソン病の治療では、疾患の進行に伴い、代表的な治療薬であるレボドパの血中濃度を適切にコントロールすることが重要。「ND0612」は、ニューロダーム社が有する製剤技術により、経口治療薬であるレボドパおよびカルビドパの液剤化に世界で初めて成功し、それらを携帯ポンプにより24時間持続的に皮下注射する製剤である。これによりレ ボドパの血中濃度を一定にコントロールし、進行したパーキンソン病患において問題となる運動症状の改善が期待されている。

田辺三菱製薬は、中期経営計画16-20「Open Up the Future」において、世界最大の医薬品市場である米国を中心に成長するため、自社販売による持続的成長基盤を早期に構築することをめざしており、その第一歩として、2017年8月に筋萎縮性側索硬化症 (ALS)治療薬ラジカヴァの米国市場での販売開始を予定している。さらに、今回のニューロダーム社買収による「ND0612」の獲得により、中期経営計画の目標である2020年度までの米国売上収益800億円の達成が可能になると考えている。