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ダイキン工業、豪エアマスター社を約80億円で買収 アジア・オセアニア強化へ

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東証1部上場でエアコン世界首位のダイキン工業【6367】は、子会社のダイキンオーストラリア社を通じて、オーストラリアにおける空調機のサービス・ソリューション分野のリーディングカンパニーであるエアマスター社を買収すると発表した。
買収金額は、1億豪ドル(1豪ドル80円換算で約80億円)で、同社経営陣が保有する全株式を取得する予定。

エアマスター社は、オーストラリアの主要都市に12の支店と約400人のサービスエンジニアを有しており、空調機の据付工事、アフターサービス、メンテナンス、コントロール事業を展開し、特に大規模ビルのサービス、メンテナンスを強みとしている。

ダイキン工業は、住宅用エアコンや業務用のビル用マルチエアコンなど中小規模ビル向けの商品を主力として、1969年からオーストラリアで空調事業を展開し、順調に事業を拡大してきた。オーストラリアの空調市場は、機器とサービス・ソリューションを合わせ約2700億円とアジア・オセアニア地域における大市場の一つであり、その内サービス・ソリューション市場が約半分と推定されている。現在、サービス需要の大半は大規模ビルによるものであるが、今後は環境規制の強化などにより中小規模ビル向けの需要拡大が見込まれている。

今回の買収により、オーストラリア全土を網羅するエアマスター社のサービス網とノウハウを獲得し、大規模ビルでの大型空調機の販売拡大をめざすと同時に、ダイキン工業の空調機が多く設置されている中小規模ビルでのサービス・ソリューション事業を本格展開する。空調機器の販売からサービス・ソリューションまで事業領域を広げ、オーストラリアでのさらなる事業拡大につなげる。

また、ダイキン工業は2020年度を目標年度とする戦略経営計画「FUSION20」においてアジア・オセアニア地域での空調事業の拡大を重点施策として掲げており、今回の買収でオーストラリアのサービス・ソリューション事業のビジネスモデルを確立することで、将来的にはアジア・オセアニア地域の他の国にも展開していく。