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生体認証ソフト開発のDDS、米国FIDOアライアンス中核のNNLに追加出資
東証マザーズ上場で指紋など生体認証ソフト・装置開発のディー・ディー・エス(以下、DDS)【3782】は、資本・業務提携による株式保有先である米国ノックノックラブズ社(Nok Nok Labs,Inc.、 以下、NNL)の株式を追加取得すると発表した。
取得価格は、日本円にして約1億1千万円。
DDSは、2014年12月6日に開示した「米国ノックノックラブズ社との資本・業務提携に関するお知らせ」のとおり、NNL社と資本・業務提携を行なっている。 NNL社は、標準化団体であるFIDOアライアンスの創設を提唱した中核企業であり、今後のFIDO標準の策定動向に大きな影響力がある。FIDOアライアンスは、2013年の設立以来、現在までに世界で250社あまりの加盟企業を集め、日本においても移動体通信などのメガキャリアやメガバンクなど様々な大手企業がFIDO対応を開始し、普及の一途にある。 またDDSはかねてより、NNL社が米国の大手通信機器関連企業との間で資本提携を検討しているとの旨を聞いており、今回、DDSへも同時に追加出資しないかとの要請を検討した結果、 FIDO標準の普及に向けた更なる関係強化のため追加出資を引き受けることを決定した。
(注)FIDOは、Fast IDentity Onlineの略。FIDOアライアンスはパスワードに代わる生体認証をはじめとしたオンラインにおける安全な認証の世界標準の提唱と啓蒙を行う非営利団体であり2012年7月に米国で設立された。FIDOアライアンスが提唱・推進している規格がFIDO。
DDSは、NNL社が発行するD種優先株式の一部を取得する。 今回の引受株価は前回の引受時より下回るものの、今回の主たる引受先である大手通信機器関連企業とNNL社との今後の提携進捗による企業価値の増大を見込んで引き受けを決定した。本引受によりDDSは第5位の株主となり、持株比率は総発行済株式数の約5.0%となる。また、経営陣などを中心としたストックオプションなどの潜在株式数を含めた場合の持株比率は、約3.5%となる。