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液晶ディスプレイ製造のTY商事ほか5社、特別清算開始決定 負債総額56億円

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TY商事と、TS商事ほか3社は5月17日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた。
代表清算人は、宮嶋嘉則氏が選任された。

TY商事は、1964年6月に現在のパナソニックヘルスケアの専属協力工場として愛媛県に設立。CELCO JAPANグループの中核企業として液晶ディスプレイの基盤実装及び民生機器組立などの製造受託サービス(EMS)を手掛け、大手電機メーカーからの受注を主体に事業を拡大。2011年3月期の年売上高は約88億3700万円を計上していた。

しかし、以降はパナソニックグループが製造の海外展開を加速させたこと、東日本大震災の影響などもあり、2015年3月期の売上高は約28億円にとどまり3期連続の赤字となっていた。
グループ全体では67億円に及ぶ有利子負債を抱え、2012年7月から金融機関に対するリスケジュールを実施。その後も海外拠点の閉鎖、グループ企業の整理に取り組んだものの業況は好転せず、今回の措置となった。

関係会社のTS商事は、2009年2月設立。太陽光発電システムに利用するシリコンブロックの切り出しなどを手掛けたが、先行投資負担がかさみ、初年度の2010年3月期から赤字を計上。その後も赤字からの脱却が困難となり、今回の措置となった。

TJ商事は、1975年7月に設立された損害保険代理業者。
TSS商事は、1999年12月に設立された電気配線工事業者。
TG商事は、2010年9月の設立され、完全人工光型水耕栽培を手掛けていた。

なお、現在のCELCO JAPANは、営業継続中であり、今回の特別清算に伴う影響はない。

東京商工リサーチ及び帝国データバンクによると、負債総額は、TY商事が約29億円、TS商事が約26億円で5社合計約56億円。