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RIZAP、ヤマノグループの堀田丸正を約20億円で買収

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減量ジム「ライザップ」を展開するRIZAP【2928】は、ヤマノグループで和装品卸販売などを手掛ける東証2部上場の堀田丸正【8105】との間で資本業務提携を行うとともに、堀田丸正の実施する第三者割当増資を引受け、堀田丸正を子会社化すると発表した。
第三者割当増資の引き受けにより、RIZAPによる払込金額は、総額19億2500万円。

RIZAPグループは、RIZAP及び連結子会社53社より構成され美容・健康関連事業、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業を展開している。なかでも、パーソナルトレーニングジム「RIZAP」を中心とした美容・健康関連事業が業績の牽引役となっており、また「RIZAP」のブランド力を活かした事業展開も促進している。

一方、堀田丸正は、創業以来、常に繊維をフィールドに時代の変化に応じて事業領域を拡充し、M&A、資本業務提携等を繰り返しながら、意匠撚糸(糸の表面に色や形状の加工をし、特徴のある表情や風合い、装飾効果を持たせた糸)の製造卸から婦人洋品、きもの、寝装品を取り扱う繊維専門商社として発展してきている。

しかしながら、国内の繊維産業は、中国や東南アジアからの安価での大量輸入、衣料品販売の伸び悩みなどを背景に縮小基調にある。また、きもの産業は、市場規模の縮小傾向が続いており、先が見通し辛い環境にある。堀田丸正は、厳しい経営環境の中、M&Aを繰り返しながら、事業の黒字化、成長拡大に努力してきたが、事業ドメインである国内繊維産業が低迷する中、過去10期中、4期の営業赤字を計上することとなった。収益を改善するべく、2015年8月に吉利より和装小物卸事業を譲り受け、そして、2016年8月にイエリデザインプロダクツより横ニット(横編みのニット)企画販売事業を譲り受けた。かかる和装小物卸事業及び横ニット企画販売事業については、堀田丸正の収益への貢献はあったものの、国内市場が縮小する中、安定的かつ成長可能な収益基盤を確立するには、堀田丸正の主要事業である意匠撚糸事業、洋装事業及び和装事業における抜本的な事業再構築が喫緊の課題であると認識しており、堀田丸正としては、抜本的な経営改革や財務体質の強化が喫緊の課題なっていた。

今回、RIZAPが堀田丸正の実施する本第三者割当増資を引き受けることで、以下のような効果が見込まれると判断し今回の子会社化に至った。

・堀田丸正の意匠撚糸事業又は洋装事業において、多数のアパレル小売り事業者を傘下に持つ、RIZAPグループのSPA(製造小売り)モデルの製造部門を堀田丸正の中国現地法人を中心に担うことが出来ることにより、堀田丸正の売上拡大及び収益向上に貢献出来ること。
・堀田丸正の和装業において、ECによる販売体制の構築のため、関連する販売システムやECサイト等の構築を行うことを計画しており、RIZAPグループの有する営業・マーケティングノウハウの活用による堀田丸正の営業基盤の拡大により、堀田丸正の収益を向上させていくことが出来ること。
・RIZAPグループの企画力・マーケティング力及び堀田丸正の歴史や経験で培われた撚糸、ニット、アパレル及びきもの等の商品開発の企画力を一体化することで、時代やモードをリードする新商品開発、また、RIZAPグループ及び堀田丸正の顧客へのクロスセル等、双方にとって、新しくかつより強固な事業展開が出来ること。

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