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スパークス・グループ運営の「未来創生ファンド」、英システム会社など2社に投資実行

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東証ジャスダック上場の日本株主軸の独立系投資顧問スパークス・グループ【8739】は、2015年11月に設立した「未来創生ファンド」が、SLAM(自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術)システム開発のSLAMcore Ltd.(以下、「スラムコア社」)に対する投資実行したと発表した。
金額は非公表。

今回の資金調達でスラムコア社は、SLAMモジュールを搭載する場合の課題になっている使用電力量削減やデータ容量に関する技術開発を加速する。そして、スラムコア社は、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、自動運転、そしてロボット向けSLAM技術で世界のトップになることを目指す。本ファンドの英国企業への投資は初。

スラムコア社は、イギリス、インペリアル大学からスピンアウトした企業で2016年2月創業。インペリアル大学は同社の一株主として引き続き支援を続けている。スラムコア社は低消費電力、小データ量ながら強力なSLAMシステムを開発している。スラムコア社は、今後、SLAM技術をモジュール化することで、同技術をAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、自動運転、ロボット向けに広く活用させていくことを目指している。

また、スパークス・グループは、同ファンドから自動車の車内監視用センサーを開発するGuardian Optical technologies Ltd.(以下、「ガーディアンオプティカル社」)に対する投資も実行したと発表した。
こちらも金額は非公表。

今回の資金調達でガーディアンオプティカル社は、センサー技術力向上の研究開発を加速し、車内カメラによる搭乗者のデータ収集能力を高め事故抑制の安全技術確立を目指す。

ガーディアンオプティカル社は、車内に放置された乳幼児の死亡事故防止技術の開発を目指し2014年10月に創業。同社が独自に開発したセンサーを車内に搭載することで車内の搭乗者に関する位置、体型、 姿勢といった情報の取得が可能。また、センサーは、対象物が生き物か静物かどうかを認識することもできる。中期的には、取得した情報でシートベルトやエアバッグシステムの状況を確認することができる。長期的には、収集したデータをもとに、エンターテインメント、保険、輸送コストを最小化するフリートマネジメントシステムなどへの応用も検討する。センサーで集めた情報をもとにしたビッグデータビジネスへの展開も検討していく。