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創薬ベンチャーそーせい、英国のバイオ医薬品企業の株式25.6%を約50億円で取得

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創薬ベンチャーのそーせいグループ【4565】の100%子会社であるSosei R&D Limited(以下、「そーせい」)は、小分子活性化RNA(saRNA)開発のパイオニアである英国のバイオ医薬品企業MiNA Therapeutics Limitedの持ち株会社であるMiNA (Holdings) Limited(以下、「MiNA社」)との間で、同社買収のオプション権を含む投資契約を締結したと発表した。

契約の主な内容は以下の通り。
• そーせいはMiNA社買収のオプション権を含む投資契約を締結し、一時金3,500万英ポンドをMiNA社へ出資して25.6%の株式を取得する。
• 進行肝がん治療用の新規小分子活性化RNA候補であるMiNA TherapeuticsのMTL-CEBPAに関するフェーズI/Ⅱa臨床試験(OUTREACH)の結果によるマイルストン達成と関連した段階的な条件付対価体系。
• MiNAは引き続き独自の開発並びに小分子活性化RNA (saRNA)プラットフォームを強化、多様な適応においてさらなる新規saRNA治療のパイプラインを築く。

上記契約は、そーせいグループの中長期戦略における戦略に基づくM&Aによる成長の一環として行うもので、そーせいグループ独自で短期間に開発及び選択された市場において商業化の可能性をもつ、臨床段階にある画期的な開発品にフォーカスしている。このM&Aを中心とした戦略は、そーせい子会社Heptares Therapeutics(以下、「Heptares社」) が生み出す新薬候補から成る臨床段階にあるパイプラインの開発促進による自律的成長に基づく戦略を補完するもの。

そーせいグループは、MiNA社の議決権株式の25.6%の取得とオプションに対し、3,500万英ポンド支払う。また、同社に対する追加の株式取得により全株式を1億4,000万英ポンドで取得し完全子会社化の可能性を持つオプション権を取得する。

MiNA社は持ち株会社であり、その子会社であるMiNA Therapeutics は2008年に、インペリアル・カレッジ・ロンドンの著名な肝疾患専門家兼外科医であり、肝がん治療のための遺伝子標的治療の利用におけるパイオニアであるNagy Habib教授、ベックマンシテイオブホープ研究所の分子遺伝学および小型RNAの専門家John Rossi教授、ノルウェー科学技術大学の疾患における遺伝子調節の予測モデリングの専門家Pål Sætrom教授によって設立された。同社は、広範な知的財産ポートフォリオを有し、今日までエンジェル投資家および個人富裕層の資金提供を受けている。

そーせいグループが、全オプション権を行使してMiNA社を完全子会社化した場合、MiNA社株主に対して2億4,000万英ポンドを上限とする条件付対価を支払うこととなる。これは、開発および商業的マイルストンを達成及びMiNA TherapeuticssaRNAプラットフォームから生まれる製品の商業化に係るロイヤリティの受領に関連した条件付対価。 このオプション権の行使は、今後12~18カ月以内と見込まれるOUTREACH試験における臨床上の特定マイルストンの達成状況の評価により決定される。