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第四銀行と北越銀行、経営統合 「第四北越フィナンシャルグループ」誕生へ

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新潟県地盤の地銀上位の第四銀行【8324】と新潟県2位の地銀の北越銀行【8325】は、共同株式移転による持株会社の設立及び持株会社のもとでの将来的な両行の合併を基本方針とする経営統合に向け、協議・検討を進めていくと発表した。

商号は、「株式会社第四北越フィナンシャルグループ」。
本持株会社は、その普通株式を東京証券取引所市場第一部に上場する予定。
本店所在地は長岡市とし、主な本社機能は新潟市に置く予定。

第四銀行と北越銀行は、明治初期から今日に至るまでの長きにわたり、ともに新潟県に本店を置く地方銀行として、経営基盤を構築してきている。 しかしながら、人口減少等の影響により、将来的には預金・貸出の規模が縮小することが見込まれるほか、我が国での金融緩和政策の長期化に伴って、今後は貸出業務における利鞘や有価証券運用収益の減少がさらに進むと予想される。このように、両行を取り巻く経営環境は、今後ますます厳しいものとなることが予想され、より盤石な経営基盤の確立が両行の共通した経営課題となっている。

加えて、フィンテックに代表される金融・IT融合の動きが進展する中で、金融サービスのIT化をはじめとする顧客の新たなニーズへの機動的な対応や、更なる付加価値の創成が重要な課題のひとつとなっているほか、新潟県においても地元企業による海外進出や海外企業との取引が増加する中で、海外での事業展開ノウハウの提供を含むグローバルな視点でのコンサルティング機能の拡充も求められている。

両行は従来、新潟県との地方創生に係る包括連携協定の締結や協調融資の組成等を通じて、地域の発展という共通目的に向けて協力するとともに、現金輸送車の共同運行といった業務の効率化等に係る連携も図ってきたが、両行の置かれている経営環境の変化及び顧客ニーズの多様化等を踏まえると、長きにわたり信頼関係を築いてきた両行が経営統合を行い、それぞれの強みを活かして共通の経営課題に対処す ることが、地方銀行としての役割・使命を今後も永続的に果たすことに繋がり、ひいては両行の株主、顧客及び地域住民に最も貢献できるとの判断に至り、本経営統合の目的の実現に向け、協議・検討を進めていくことが決定された。