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ニプロ、田辺三菱製薬子会社を買収 ジェネリック医薬品事業強化

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ディスポーザブル医療器具大手のニプロ【8086】は、医薬品の製造・販売大手の田辺三菱製薬【4508】の完全子会社である田辺製薬販売の発行済株式の全てを取得し子会社化すると発表した。

ニプログループは国内最大級の生産規模を誇る医薬品製造工場を有し、共同開発を含む受託製造事業と自社ブランドジェネリック医薬品事業を展開している。

ジェネリック医薬品は、政府による使用促進策の導入により2020年度には全医薬品の80%を占めるまでに成長することが見込まれている一方、一品目に数十社が参入する厳しい競争状況が継続しており、価格および品質面での競争が激化している。

このような市場環境のなか、ニプロは、自社ブランドジェネリック医薬品が競争に勝ち残るためには、2020年度に向けたジェネリック促進策が推進されている今こそ、一層のシェア拡大による事業効率の向上、ブランド力強化、調剤薬局向けや精神科領域などへの販路強化を行うことが非常に重要と考え、田辺製薬販売の株式取得に至ったもの。

今回の取引は、自らの保有するジェネリック医薬品、長期収載品の一部、オーソライズド・ジェネリック薬品の一部について、製造販売承認を含む販売権、製造委受託契約、共同開発契約ほかの関連契約、在庫、商標権、著作権ならびに安全管理情報のすべてを子会社である田辺製薬販売に吸収分割し、事実上のジェネリック医薬品メーカーとしての機能を持たせる組織再編を行ったうえで実行する予定となっている。