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てるみくらぶ、破産開始決定 旅行業界4番目の大型倒産

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てるみくらぶは、3月27日、東京地裁に破産を申請し、破産開始決定を受けた。破産管財人には、土岐敦司弁護士(成和明哲法律事務所)が選任された。

てるみくらぶは、1998年12月に設立され、自社サイトを利用した海外主体の一般旅行業を手がけていた。インターネットによるオンライン予約事業を中心に、ハワイ、グアム、サイパン、韓国、台湾など一般個人向け格安海外パッケージツアーを展開、格安旅行会社として知名度を得ていた。また、札幌、名古屋、大阪、福岡に営業所を構えるほか、ハワイ、グアム、韓国などに現地法人を設立するなど業容を拡大させ、2011年9月期には年売上高約134億2400万円を計上。近年は、ヨーロッパ旅行やクルーズ旅行など付加価値の高い商品を提供するほか広告展開も積極的に行い、2016年9月期の年売上高は約195億円に達していた。

しかし、添乗員の増員等で人件費が増加、積極的な広告出稿にともなう販管費増大のほか、円安の影響も重なり利益率が悪化、さらに格安旅行会社の過当競争などから収益が悪化し、厳しい資金繰りが続いていた。このため取引先への支払条件の変更などで繰り回していたが、3月24日になり突然、旅行ツアーの航空券が一部発券できなくなり、一部のツアーを中止するなど複数のトラブルが発生、取引先に対する支払遅延も発生するなか、資金繰りは改善せず、今回の措置となった。

東京商工リサーチと帝国データバンクによると、負債総額は約151億円。