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住友金属鉱山、界霖科技にリードフレーム事業を売却 経営資源集中へ

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非鉄金属と電子材料大手の住友金属鉱山【5713】は、子会社であるSHマテリアルを通じて保有しているリードフレーム事業を展開しているMalaysian SHP recision Sdn. Bhd.、Suzhou SH Precision Co.,Ltd.およびSHプレシジョンの株式を台湾で半導体用リードフレームを製造・販売する界霖科技股份有限公司に売却すると発表した。

住友金属鉱山は、リードフレーム事業については、市場自体が成長期から成熟期さらに衰退期に入りつつある足元の状況、および、これによるリードフレーム材料の超コモディティ化と中国ローカルメーカー台頭による急激な価格下落の進展等の事業環境の変化を踏まえ、昨年11月、同事業からの撤退を決定していた。

界霖科技とは、昨年11月に事業譲渡を前提とした基本合意書(LOI)を締結して、売却の協議を重ねてきており、その結果として、台湾、中国に経営資源を有し、同市場での事業に精通している界霖科技にマネジメントを委ねることで、中・長期的な事業拡大の展望を描き得ると判断、今回の売却に至ったもの。

リードフレーム事業の撤退に伴い、住友金属鉱山の材料事業は、今後成長が見込まれる環境・エネルギー・通信といった分野向けに製品供給の一層の拡大・強化を図るべく、経営資源を電池材料やLT/LN 等の結晶材料に振り向けていく。