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三菱レイヨン、米国Gemini社を買収 北米の炭素繊維事業拡大へ
三菱ケミカルホールディングス【4188】傘下で、化成品、合成樹脂、合成繊維、炭素繊維・複合材料、機能膜等の製造を手掛ける三菱レイヨンは、北米市場における炭素繊維事業の拡大を図るため、炭素繊維材料のコンポジット部品の設計・製造会社であるGemini Composites LLC(以下「Gemini社」)を買収すると発表した。
三菱レイヨンの100%子会社であるMitsubishi Rayon Carbon Fiber and Compositesが、Gemini社の創業者から同社の全持分を取得し、2017年3月1日に子会社とした。
Gemini社は米国で特に自動車向けの炭素繊維材料のSMC(Sheet Molding Compound)を加工した複合材の開発を専門とする設計・製造会社。三菱レイヨンは、 2015年に愛知県・豊橋事業所でSMCの製造ラインを新設して以降、日本、ドイツ、北米で自動車メーカーへのSMCのマーケティングを積極的に展開しており、 三菱レイヨンは現在SMCで世界最大の生産能力を保有している。三菱レイヨンはこの買収によりSMCを使用した自動車部品の製品開発力がより一層強化され、部品の設計からアプローチした革新的な製品開発が可能になるとしている。