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大王製紙、三浦印刷にTOBを実施(買付代金83億円を予定)
大手総合製紙メーカーの大王製紙【3880】は、印刷関連から販促支援、インターネット関連のサービスを提供する三浦印刷【7920】の普通株式及び新株予約権を公開買付けにより取得すると発表した。なお、買い付け代金は約83億円を予定。
三浦印刷は、印刷業界において強いブランドや上場企業及びその子会社等の多数の優良顧客を有する等の強みを有しており、ユーザー構成、取扱品種、設備等の面で大王製紙の連結子会社であるダイオープリンティングとは大きく異なった特徴がある。
三浦印刷は、輪転印刷機・枚葉印刷機・加工機といった大ロットから小中ロット印刷物に適した設備を有しているのに対し、ダイオープリンティングは、輪転印刷機・枚葉印刷機・加工機に加え、シール印刷機、ビジネスフォーム印刷機といった設備も有しており、結果、大王製紙は、三浦印刷をグループ内に迎えることで、大王製紙グループでは従前取り扱っていなかったユーザーや製品に係る印刷市場に参入することが可能になる。
また、それらの市場動向や洋紙に求められる品質等の情報も流入しやすくなることで、大王製紙グループの洋紙事業をより市場感を持った事業へと転換していくことが可能になるとともに、グループ全体の事業の裾野が広がり、大王製紙グループの拡大・発展に大いに寄与する可能性があると判断し、三浦印刷の完全子会社化を視野に入れた株式公開買い付けを実施することとなった。