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三井物産、米国大手不動産アセットマネジメント会社へ出資

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大手総合商社の三井物産【8031】は、米国大手不動産アセットマネジメント(以下「不動産AM」)会社であるCIM Group, LLC社(以下「CIM社」)と、CIM社の持分取得並びにCIM社運用ファンドへの出資に関わる戦略的パートナーシ ップについて合意したと発表した。三井物産は、米国に新設した特別目的会社Sabre Investments, LLCを通じ、CIM社の持分の20%を取得すると共に、CIM社が運用する複数ファンドへの出資を行う。

CIM社は、主に北米のオフィスビルやマンション等の不動産及びインフラ施設を投資対象とした私募ファンド及び上場REITの運用を行っている。米国を中心に世界の優良投資家を顧客に抱え、運用資産額は2兆円を超えてお り、1994年の創業以来優れた運用成績を残している。

世界のオルタナティブ資産への投資残高は今後も堅調に増加すると予測され、中でも米国不動産は世界の投資資金の最大の受け皿の一つとされており、中長期的に魅力的な事業環境が継続するとみている。また日本においては、長引く低金利環境等を背景とした運用難から、海外の不動産・インフラ分野への投資は今後急速に拡大すると予想される。

三井物産は、子会社を通じて上場物流REIT(日本ロジスティクスファンド投資法人)、上場総合型REIT(投資法人みらい)及び私募ファンドの運用事業を行っており、これまで日本国内を中心に不動産AM事業の実績・ノウハウを積み上げてきた。

今回のCIM社とのパートナーシップを通じ、世界最大の不動産AM市場である米国へ参入すると共に、CIM社を今後の海外戦略における中核事業と位置付け、安定収益基盤の強化を図るとしている。また三井物産の100%子会社であるジャパンオルタナティブ証券を通じて、CIM社運用ファンドの日本での販売活動を全面的に支援し、今後数年間で本邦投資家より数千億円規模の資金調達を目指す考え。