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日本紙パルプ商事、株式交換により福田三商を完全子会社化 グループ内の古紙再資源化事業再編へ

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紙専門商社の日本紙パルプ商事【8032】は、平成29年4月1日を効力発生日として、同社を株式交換完全親会社、古紙専門商社である福田三商を株式交換完全子会社とする株式交換を実施すると発表した。

日本紙パルプ商事は、資源保護の観点から、製紙原料としての古紙に注目、昭和49年より古紙再資源化事業に本格的に参入し、現在では日本全国をカバーするネットワークに加え、米国等海外においての拠点設立など、グローバルネットワークの拡大を進めるとともに、紙以外にも廃プラスチックや建設廃材の再生原燃料へのリサイクル事業にも積極的に取り組んでいる。昨今では、古紙を100%原料とした家庭紙、板紙の製造事業に参入、グループ内において、紙・板紙の販売からその回収、製造・加工というリサイクルシステムの確立に努めている。

一方、福田三商は、昭和11年に創業、古紙の再資源化という課題にいち早く取り組んだ企業の一社であり、日本において最大の規模を誇る古紙商社である。現在では、中部地区を中心とした19拠点の古紙リサイクルネットワークを全国に拡大、より効率的、安定的な古紙資源供給体制の確立に向け、きめ細かい拠点ネットワークの整備を進めると共に、古紙業界のリーディングカンパニーとして、自動計量及びナンバー自動認識システムや計量器付回収車など、新たなシステムを独自開発し、古紙資源の安定供給フローの確立を図っている。

昨今国内においては、電子化、また少子化の進展から、特に紙の需要は減少傾向にあり、それに伴い古紙の発生量も減少している。

このような状況の下、日本紙パルプ商事と福田三商は、安定的な供給体制の強化に向けた規模の拡充により企業価値の最大化を目指すと同時に、古紙の再資源化を通じた循環型社会の構築に貢献していく為には、両社の経営資源を融合すべきであるとの合意に至り、今回の株式交換を実施するもの。

なお、日本紙パルプ商事は、福田三商を完全子会社とした後、同社を存続会社として、日本紙パルプ商事グループの古紙再資源化事業を行う各社を統括する完全子会社であるエコリソースJPとの合併を見据えた検討を進めているという。