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バルクHD、完全子会社の全株式をS&Gハウジングへ譲渡

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コンサルティング事業、マーケティング事業、IT事業などの子会社を傘下に持つ純粋持株会社のバルクホールディングス(以下「バルクHD」)【2467】は、完全子会社であるハウスバンクインターナショナル(以下「HBI」)の全株式をS&Gハウジング(以下「S&G」)に譲渡すると発表した。なお、譲渡価額は225百万円。

バルクグループは、持続的な事業拡大及び利益成長のため、既存の事業領域とは異なる新規事業分野への進出によって事業多角化を図ることとし、平成26年1月31日付で新築住宅の企画・設計・施工、住宅リフォーム全般を手掛けるHBIの全株式を、S&Gから株式交換により取得、新規事業として住宅関連事業を開始した。そして、当該事業における成長戦略としてHBIにおいて住宅リフォーム事業の拡大、企画・設計・施工能力の増強及び隣接・有望エリアの進出等を目指してきた。

HBIの売上は、平成28年3月期のバルクグループ連結売上高の50.3%を占めているが、HBIによる企画・設計・施工能力の増強及び隣接・有望エリアの進出が当初の想定どおりに進捗しておらず、最近においては、競合環境がさらに激化し、機能・品質面でのエンドユーザーの要求水準の高まりや要員不足等を受けた建築コスト増の価格転嫁も困難なことから、利益率が悪化傾向にある。

このような状況の下、バルクグループでは、経営資源が限定されていることを考慮し、グループとしての強みを活かせる分野又は周辺分野に対して経営資源を集中的に投下し、当該分野において強みをもつ外部企業との提携やM&Aを積極的に活用することで、スピード感を伴った経営を推進していく方針へと転換し、HBIに関しては保有株式の全部を譲渡する方向で進めていくことを決定したもの。

また、HBIの元親会社であるS&Gにおいても、HBI株式の売却によって、一定の資金調達を図るともに、HBIが上場企業の子会社となることで資金力の強化・人材確保等を実現し主要委託先の生産能力増強を図ることによる事業拡大を目指していたが、HBIの売却による一定の資金調達は実現したものの、主要委託先のHBIがグループ外企業となり意思決定が分離したことで、特に新規エリア進出にあたってのHBIとの協業が自社の思いどおりに進まず、代替委託先の確保も困難な状況にあり、HBIと再度一体となって事業の拡大を図るため、今回、バルクHDよりHBIの全株式を譲受けるもの。