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シャープ、欧州の液晶テレビ製造販売グループを子会社化 欧州AV市場に再び参入へ

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電気機器大手のシャープ【6753】は、平成28年9月に発表していたUniversal Media Corporation /Slovakia/ s.r.o.(以下「UMC」)グループとの新たな業務提携契約締結に向けての協議の結果、Skytec Group Limited(以下「Skytec」)と、欧州地域内におけるシャープブランド製品の製造販売・サービスの促進及びシャープブランドの強化に向けて新たな業務提携を行うこととして、シャープがSkytecから、同社が保有するSKYTEC UMC LTD(以下「SUMC」)の株式の一部を取得し、SUMCをシャープの子会社とすると発表した。なお、取得価額は10419百万円(85百万EUR)。

シャープは、欧州市場においてシャープブランドで展開していた液晶テレビ事業について、UMCが欧州で展開する液晶テレビにAQUOSを含むシャープブランドを供与することを主旨とする業務提携契約を締結、平成27年1月から業務提携を開始していた。

シャープは、2016年8月に発足した新経営体制の下、全ての事業を連携させ同社の総合力の強化を図る方針を掲げ、事業拡大を通じて様々なステークホルダーの期待に応える経営方針を表明。シャープをグローバルブランドにすることを目指し、欧州市場におけるAV事業を含め、様々な検討を行っている。

こうした中、シャープは、欧州市場におけるAV事業に関して、Skytecと提携し、同社保有のSUMCの株式の56.7%を取得して、同社を子会社化する。

これにより、シャープグループが有するブランドや液晶パネル等のリソースと、SUMCが有する営業販売力等とを有機的に一体化させることで、新たな仕組みにより欧州AV市場に再参入することが、グループの企業価値向上に資すると判断したもの。

なお、SUMCには主な子会社(事業会社)としてUMC及びポーランドのテレビメーカーであるUMC Poland Sp. z o.o.があり、シャープは、今後これらの会社を中心として欧州におけるAV事業を進めていく。