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JVCケンウッド、子会社の株式譲渡および吸収分割 カードプリンター事業の切り離し

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映像・音響機器や無線機器などのメーカーであるJVCケンウッド【6632】は、平成29年2月24日付(予定)で、子会社のジー・プリンテック(以下「GPI」)の発行済株式100株のうち60株をAZ-Star1号投資事業有限責任組合(以下「AZ-Star」)に、40株を電子・IT、食料、鉄鋼・プラントなどの商社である兼松【8020】に譲渡するとともに、平成29年3月1日付(予定)で、JVCケンウッドのカードプリンター事業をGPIに吸収分割すると発表した。

これにあたり、吸収分割後速やかな事業運営ができるように、平成28年12月6日付でGPIを設立、ISO9001などの国際規格及び各国の各種製品認証(電気安全適合性の認可)の取得手続きを開始している。

JVCケンウッドが手掛けるカードプリンター事業は、独自の昇華印刷技術とメカトロニクス技術を生かしたハードウェアの販売とインクなどの消耗品の供給増加により、安定した収益を確保してきた。しかし、市場参入企業の増加による競争激化、サードパーティーの参入によるインクの価格下落など、市場環境は大きく変化している。

このような事業環境の変化に加えて、JVCケンウッドにおける他の事業とのシナジーも見込めないことに鑑み、企業投資ファンドの運営・管理を手がけるAZ-Starとカードプリンターだけでなく幅広いプリンター事業をグローバルに展開する兼松の傘下で事業運営を行っていくことが、事業の今後の成長につながると判断したもの。

なお、今後は、売却先のひとつである兼松グループとJVCケンウッドグループとの間において、本事業に限らず様々な事業分野での業務協業や事業化に向けた取り組み等を実施していく予定だという。