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テーマパーク運営のSNエンタープライズ、特別清算開始決定
SNエンタープライズ(旧:カンドゥージャパン)は、12月19日東京地裁より特別清算開始を受けた。申請代理人は、鈴木規央弁護士(シティユーワ法律事務所)。
SNエンタープライズは、平成21年5月にカンドゥージャパンの商号で設立。レストラン併設型の子供向け仕事体験型テーマパーク「カンドゥー」の元経営母体で、平成25年12月に大型ショッピング施設であるイオンモール幕張新都心のファミリーモール3階に「カンドゥー幕張新都心」をオープンした。親子3代で楽しめるテーマパークを打ち出し、パイロット、客室乗務員、新聞記者、アナウンサー、警察官、銀行員、ダンサー、ヘアスタイリスト、モノレール運転士、歯科技工士など人気職業の仕事体験をできる屋内型テーマパークとして知名度を徐々に浸透させていった。
しかし、当初見込みの集客ができずに思惑通りの収入が得られなかった上、アクティビティなど設備投資にともなう多額の減価償却費が収益を圧迫、徐々に累積赤字は拡大した。イオンモールや文化放送の支援下で経営改善を進めてきたものの、現況打開には至らず、26年12月の売上高約7億5600万円から、27年12月期売上高は約7億1000万円に減少し、当期純損失は約7億7000万円を計上していた。
このため、現体制での自力再建は困難と判断、イオンモールの100%出資会社であるイオンモールキッズドリームに28年6月30日事業を譲渡して現社名に変更、28年8月31日の株主総会の決議で解散し、今回の措置となった。
東京商工リサーチによると、負債総額は21億4562万円。