栗田工業、米国の水処理薬品の製造・販売会社を買収　同国での事業展開加速へ

水処理に係る装置・薬品の製造を手掛ける栗田工業【6370】は、100%子会社であるKurita America Holdings Incorporatedを通じて、米国の水処理薬品の製造・販売会社であるFremont Industries, LLC(以下「Fremont」)の全持分を取得し、子会社化したと発表した。なお、取得価額は約4613百万円(約40百万USドル)。

Fremontは、米国のミネソタ州に本社を置く水処理薬品製造・販売会社で、成長市場と期待されるバイオ燃料や食品産業を主体に、病院、ビル空調など幅広い分野で各種水処理薬品を提供。米国中西部にて、地域に密着した拠点・体制を構築している。

今回の子会社化により、Fremontの顧客基盤や販売網を活用することで栗田工業グループの商品・技術の拡販はもとより、新たな市場開拓にも期待するもの。

今後は、既存の海外事業会社であるクリタ・アメリカ Inc.との協働により水処理薬品の販売・サービスネットワークを拡充し、米国全土へと広げることで、同国における事業展開をさらに加速させたい考え。