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フィスコ、子会社2社の株式をネクスグループへ譲渡 経営の効率化目指す
独立系金融情報配信会社のフィスコ【3807】は、連結子会社であるバーサタイルの発行済株式の93.68%およびFISCO International Limited(以下「FIL社」)の発行済株式数の100%をフィスコの連結子会社であるネクスグループ【6634】へ譲渡すると発表した。
フィスコの子会社であるバーサタイルでは、これまでコンサルティング事業を主におこなっていたが、近年同社の子会社であるイタリア法人で生産しているワインの輸入販売、服飾品の販売を開始する等BtoC事業に事業内容をシフトしている。加えて、「CoSTUME NATIONAL」のトレードマーク(商標権)を取得し、トレードマークのライセンス事業を開始、拡大する予定。また、FIL社は香港法人であり、主にアドバイザリー事業をおこなっている。
一方、ネクスグループは、IoTに関連するデバイス製品提供からソリューションの提供、さらにはフィンテックなどの先進的技術へ注力することで、様々な産業分野への通信をはじめとするソリューションの提供をおこない、様々なサービスの提供を目指している。
このような取り組みの一環として、2016年8月にエスニック衣料・雑貨の輸入販売を行うチチカカを子会社化し、服飾品の販売を中心とするブランドリテールプラットフォーム事業を新たに開始した。今後は、ファッション業界向けのIoT関連サービスの開発と普及に向けた取り組みをおこなうと共に、ブランドリテールプラットフォーム事業を同社グループの収益の基盤の一つとして成長させることを目指している。
このように、ネクスグループが今後注力していくブランドリテールプラットフォーム事業とバーサタイルが行うワインの輸入販売、服飾品の輸入販売事業とは親和性があるため、両社の連携を高めることで同事業の強化といったシナジーやコスト削減等経営効率化が見込めると考え、バーサタイルの株式をネクスグループに譲渡する。
また、服飾品のみならず、ワインその他の小売事業、それを足がかりとしたアジアでの事業展開を視野に入れた場合、香港法人であり、小売店舗の運営アドバイスの事績もあるFIL社をネクス グループの子会社とすることが、アジアでの早期の事業展開にとっては非常に有益であると判断したもの。