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アウトソーシング、ドイツの人材派遣企業を買収 欧州各国への事業展開

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工場への人材派遣を行うアウトソーシング【2427】は、子会社であるOSI Holding Germany GmbH(以下「OSI」)が、ドイツの人材派遣企業グループのOrizon Holding GmbH(以下「Orizon」)の株式を取得すると発表した。なお、取得価額は8889百万円。

アウトソーシンググループは、これまでメーカーの生産効率向上を目的とした生産アウトソーシング事業をコア事業として成長。同事業は、顧客メーカーの生産変動の影響を受け易く、非常にボラティリティの高いビジネスであるため、リーマンショック級の環境変化が再来しても耐え得る更なるヘッジとして、国内ではコンビニ業界向け事業や米軍基地向け事業に、グローバルでは豪州や英国で公的サービスの民間委託市場に進出するなど、製造分野と異なる景気サイクルの事業分野の拡充や、景気や環境変化の影響を受けにくいビジネスへの進出をグローバル規模で推進し、変動リスクを平準化させながら事業拡大を進めてきた。さらに、現在の中期経営計画では、アウトソーシンググループをいかなる事業環境にも打ち克つ強い企業体へと進化させていくことを目標に掲げ、この戦略における次なるターゲットの一つとして、欧州有数の工業国ドイツで製造系事業への進出機会をはかっていたという。

Orizonは、ドイツで第8位の規模をもつ人材派遣企業であり、機械業界、航空機業界や医薬業界を始めとした製造事業者向けの人材派遣に強みを有する。特に「Mittelstand」と言われるドイツの中堅企業向けに非常に幅広い顧客基盤を有しており、ドイツ南部を中心に同国内に広範なネットワークを構築している。近年においては、将来の事業成長を実現するために、最新鋭のIT技術を駆使した組織の効率化を図っており、同業他社と比較して収益性も高く、今後の更なる成長が期待される。

今回の買収により、アウトソーシンググループは東欧等の工業が盛んな欧州各国への事業展開が可能となる。今後は、欧州を拠点とした一層の海外展開を進め、グループのアウトソーシングサービスをグローバル提供できる体制を構築し、事業安定化と拡大の両立を加速させたい考え。