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ジーンテクノサイエンス、JSRと資本業務提携 企業価値最大化へ

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創薬ベンチャーのジーンテクノサイエンス【4584】は、化学メーカーのJSR【4185】との資本業務提携及び同社を割当先とする第三者割当による新株式発行(以下「本第三者割当」)を行うと発表した。

ジーンテクノサイエンスは、平成25年5月にフィルグラスチムバイオシミラー(GBS-001)の上市を実現し、その後 も複数のバイオシミラーの開発を進め、安定的な経営基盤の実現に向けて鋭意事業を推進してきた。

一方、割当予定先であるJSRは、昭和32年に日本合成ゴムとして設立され、合成ゴムの国産化を皮切りに様々な材料事業を事業として成長させ、東京証券取引所市場第一部に上場している社会的信用力の高い企業である。同社は、タイヤ用合成ゴムから半導体材料、ディスプレイ材料など、高分子技術をベースとした先端の材料に強みを有する。同社はライフサイエンス事業において国内外の有望な技術を取り込みつつ、着実に事業基盤を固めると共に関連する事業領域における広範なネットワークを構築している。

ジーンテクノサイエンスは、多額の設備投資を要するバイオ医薬品の製造設備等を保有しないファブレス型のビジネスモデルを採用していることから、常日頃より国内外のバイオ医薬品製造委託候補先をリスト化し、パイプライン毎に、技術的に適合しかつ費用的にも合理性のある製造委託先を選定し、製造委託を行っているが、KBIもその委託先の1社として、数年前よりバイオシミラーパイプラインの製造プロセス開発や非臨床・臨床試験用原薬の製造委託等の取引関係を有していた。

このような状況下、JSRがKBIの買収を公表した直後の平成27年6月より、ジーンテクノサイエンスはJSRとのコンタクトを開始し、一連の買収目的や同社のライフサイエンス事業の事業構想を確認するとともに、ジーンテクノサイエンスとの協業の可能性につき打診した。

両社の継続的な協議の結果、ジーンテクノサイエンスとJSRは、両社の経営資源を組み合わせることで、ジーンテクノサイエンスのバイオ医薬品事業並びにJSRのライフサイエンス事業をそれぞれ強化することに繋がるとの認識で一致したことから、ジーンテクノサイエンスは今回、JSRとの間でバイオ医薬品事業全般にかかる業務提携と併せて資本提携を行うこととしたもの。なお、今回のJSRとの提携では、共同研究開発契約下で特定のパイプラインのみを開発の対象とし、開発費や成功報酬を獲得する形式ではなく、上述の双方の業務提携により、開発パイプラインのみならずライフサイエンス事業全般において企業価値の最大化の実現へ向けてコミットメントするために、資本提携を行ったもの。