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住友化学、日本ゼオンとのS-SBR事業統合に伴う合弁会社設立
大手総合化学メーカーの住友化学【4005】は、日本ゼオン【4205】との間で、溶液重合法スチレンブタジエンゴム(以下「S-SBR」)事業を統合すること(以下「本事業統合」)に関して、合弁契約を締結し、同契約に基づき合弁会社を設立すると発表した。
住友化学のS-SBRは、省燃費タイヤの原料として用いられており、省燃費タイヤは、世界的な環境意識の高まりや環境規制の強化を背景に、今後堅調な需要拡大が見込まれる一方、各社の生産能力増強により競争は激化している。
このような状況のなか、日本ゼオンとの間で両社の技術融合による顧客ニーズに合った新製品開発やさらなるコスト競争力の強化、安定供給の確保等による事業強化を目的とした新たな合弁会社の設立や、両社の子会社を含めたS-SBR事業の合弁会社への移管などについて検討してきたが、今回事業統合により一定のシナジー効果が得られると判断したもの。