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日立化成、伊フィアムグループの鉛蓄電池事業会社の株式取得 海外の自動車用鉛電池事業拡大へ
電子・自動車部材や蓄電池などを手掛ける日立化成【4217】は、イタリアのFIAMM S.p.A(以下「フィアム」)との間で、フィアムグループの事業のうち、自動車用および産業用鉛蓄電池事業(中国事業の一部を除く)を分割し、その事業を引き継ぐ「FIAMM Energy Technology S.p.A」(以下「FET」)の株式51.0%を、日立化成が取得する契約を締結すると発表した。なお、取得価額は約98億円(約 87 百万ユーロ)。
日立化成は、中期経営計画において、蓄電システム事業について、「規模拡大によるグローバル市場での地位確立」を基本方針とし、製品力の強化、拠点拡充等に取り組んでいる。
一方フィアムは、自動車用および産業用鉛蓄電池、自動車用ホーン、アンテナ等の事業をワールドワイドに展開する企業であり、自動車用および産業用鉛蓄電池については、欧州を中心に高いシェアを有している。
今回の株式取得により、日立化成は、フィアムのブランド力や製造拠点、販売網などを活用し、欧州、米国、東南アジア等における自動車用および産業用鉛電池事業の一層の強化を図る。特に自動車用鉛電池については、日立化成が蓄積してきたアイドリングストップシステム(ISS)車向け鉛蓄電池の技術を、FETに展開し、同社の製品力を強化して、欧州など主要市場においてシェアの拡大を図る。また、自動車用および産業用鉛電池ともに、日立化成とFET双方の製品を双方の販売網を活用して販売することにより、顧客の幅広いニーズに対応して事業の拡大を図るもの。
今後日立化成は、FETとのシナジー効果の最大化を図り、グローバル市場における蓄電システム事業の地位確立に取り組む考え。