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宮越ホールディングス、第三者割当増資を実施

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プロジェクト投資等を手掛ける宮越ホールディングス(以下「宮越HD」)【6620】は、デット・エクイティ・スワップ (以下「DES」)の手法を用いた第三者割当による新株式の発行(以下「本第三者割当増資」)を行うと発表した。

宮越HDは、平成23年10月、クラウン(旧商号:宮越商事)の単独株式移転により設立された持株会社であり、宮越HDグループは、電気機器等の製造販売事業をグループの中核として事業を展開してきた。しかしながら、リーマンショック以降における世界経済の停滞の影響は、家電業界においては特に顕著であり、宮越HDグループの電気機器等の製造販売事業においても厳しい状況が続き、売上高の減少に加えて、低価格な製品を供給するアジア企業の台頭により厳しい競争に晒され、当該事業は採算性が見込めない状況が続いた。

一方、宮越HDの子会社である深圳皇冠(中国)電子有限公司(以下「皇冠電子」)が所在する深圳市は、ハイテク・情報・金融等を基盤とした国際都市への転換を図り、香港・マカオを一体化した一大経済圏の中心に位置する中国華南地区の中心都市として発展を続けている。このように発展を続ける深圳市の経済的環境下、皇冠電子が所有・管理する同市所在の不動産物件の賃貸管理事業については、営業収入及び利益率の高い安定的かつ堅調な業績を継続的に維持しており、当該事業は宮越HDグループを牽引する事業へと成長している。

現在、皇冠電子は、上記不動産物件について、オフィ ス、商業・サービス、レジデンスなどで構成される、総延床面積約700千㎡・建設費約1千億円規模の大型都市総合開発の構想を推進しており、当該開発事業は、中国政府、在日本大使館などの政府機関をはじめ、大手金融機関、大手商社、不動産開発事業会社など国内外多方面から協賛を受けており、現在、深圳市政府関係部門と協議調整を図りながら、開発申請に向け計画の策定を進めている段階である。

このような状況を踏まえて、宮越HDグループは、電気機器等の製造販売事業を縮小することにより宮越HDグループにおけるリスクを排除し、深圳皇冠電子の成長に資する同社への経営資源の集中が急務であるとの判断に至り、平成26年10月10日付「子会社の事業縮小に関するお知らせ」のとおり、電気機器等の製造販売事業の大幅な縮小を実施した。

今後、宮越HDグループは、深圳市の不動産開発を推し進め、開発完成後の事業や当該事業から派生する新事業を取り込むことによって事業拡大を図る予定で、そのために必要となり得る開発資金の負担に備えるためには、現時点において、自己資本比率をさらに高め、信用力を強化し、金融機関からの借入などの資金調達における選択肢を多様化できる財務基盤を確保することが必須となる。DESの手法を用いた本第三者割当増資は、有利子負債の圧縮と自己資本の強化を通 じ、このような財務基盤の確保に資するものであり、宮越HDグループの今後の事業の安定・拡大のために必要不可欠であるとして、本第三者割当増資の実施を決定したもの。