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横河電機、EMSのリーディングカンパニーであるSoteicaを買収

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工業計器・プロセス制御専業メーカーの横河電機【6841】は、中期経営計画の施策の一つである高度ソリューションビジネスの拡充のため、エネルギー・マネジメント・ソリューション(EMS)のリーディングカンパニーであるSoteica Visual Mesa, LLC(以下「Soteica」)の株式を100%取得したと発表した。

また、これに合わせ、Soteicaと、高度クラウドソリューションビジネスを担う事業ユニットとして今年2月に設立したIndustrial Knowledgeの事業運営を、今年4月に買収したKBC Advanced Technologies, Ltd.(以下「KBC」)に統合する。

横河電機は、プラントのユーティリティ設備向けEMSの分野で豊富な実績をもつSoteicaに2012年12月、44.3%の資本参加をし、連携した活動を行ってきた。また、今年2月には、YOKOGAWAにおける高度クラウドソリューションビジネスの中核となる事業ユニットとしてIndustrial Knowledgeを設立。Industrial Knowledgeは、昨年12月に買収したIndustrial Evolution, Inc のクラウドソリューションの技術を活用し、企業の枠を超えた情報収集・提供の仕組みを構築してDaaSビジネスを展開してきた。

KBCは、石油・ガス産業のアップストリーム(開発・生産工程)からダウンストリーム(精製工程)までを対象に、操業効率向上や収益性改善を実現するソフトウエアとコンサルティングサービスを提供し、世界各地の顧客から高く評価されてきた。横河電機は同社の優れた技術とコンサルティング力に着目し、経営層向けのコンサルティングサービスから、生産現場向けの制御システムやフィールド機器を含んだ包括的なソリューションを顧客に提供していくことを目的に、本年4月、KBCを買収したもの。

KBCの買収後、横河電機は、統合の効果を最大限に発揮していくために統合検討チームを立ち上げ、顧客に対する新たな付加価値の提供を目指して、シナジー創出のための施策、体制を検討してきた。その結果、KBCに、EMS分野のリーディングカンパニーであるSoteica、高度クラウドソリューションのエキスパート集団であるIndustrial Knowledgeの事業運営を統合し、KBCブランドのもとに事業を展開していくことで、新たな価値創造の取り組みを加速していくことを決定したもの。

KBCのエネルギーコンサルティングと、リアルタイムにエネルギー効率を最適化するSoteicaの技術により、成長を続けるプロセス産業向けEMSの市場で、ビジネスの拡大を図り、まずは、Soteicaのプラントユーティリティ向けエネルギー最適化ソフトウエア「Visual Mesa」をKBCのコンサルティングと組み合わせて顧客に包括的かつベスト・イン・クラスのソリューションを提供していく。長期的には、KBCのプロセスシミュレーションプラットフォームである「Petro-SIM」にユーティリティとサプライチェーンの最適化技術を統合していくことを目指す考え。