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横河電機、IIoT向けサイバーセキュリティソフトウエア開発の米国ベンチャー企業へ出資

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工業計器・プロセス制御専業メーカーの横河電機【6841】は、Industrial IoT(IIoT)向けのサイバーセキュリティソフトウエアを開発している米国のベンチャー企業Bayshore Networks Inc.(以下「Bayshore Networks」に出資したと発表した。横河電機はこの資本参加により、同社のIIoTセキュリティ技術の開発支援を行うとともに、同社の持つ通信制御技術等の情報を入手し、活用することで、IIoTアーキテクチャ技術の強化を加速し、横河電機のソリューションを拡充させていくことを目指すとしている。

Bayshore NetworksはワシントンD.C.近郊に本拠を置く2012年に設立されたベンチャー企業で、製造業向けのサイバーセキュリティシステムなどを提供している。さまざまなIT企業の戦略的パートナーとなっており、IIoTにおけるサイバーセキュリティの先端企業として注目されている企業となっている。

同社の保有しているOSI参照モデルのレイヤー7(アプリケーション層)における通信制御技術は、単なるセキュリティ技術にとどまらず、生産設備の監視・制御を行うOperational Technology(OT)の領域で、セーフティソリューションにも活用可能なものであり、横河電機にとってIIoTアーキテクチャの研究開発において重要なコンポーネントとなり得る技術であるため、横河電機は今回、同社への約9300万円(90万ドル)の資本参加を行ったもの。

近年、IIoTの進展によりネットワークを流れる情報を取得し、さまざまなソリューションに応用することが期待されている。今回の資本参加により、横河電機はBayshore Networksと、プラントのプロセス制御と運用、および最新のIIoTセキュリティと通信制御技術の知識やノウハウを共有し、横河電機のIIoTアーキテクチャの開発に活用していく予定。

将来的には、製造業のOTにおける新しいセーフティソリューションの提供や、通信制御技術を応用した、より理想的なプラント操業に向けて、お客様へのソリューション提供の一層の拡充を目指す考え。