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シンワアートオークション、資本業務提携と第三者割当増資

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美術品などの公開オークションの企画・運営を手掛けるシンワアートオークション【2437】は、采譽投資有限公司に対する第三者割当による新株式発行及び采譽投資有限公司の100%子会社である喜昌投資有限公司(以下「CHEERY FORTUNE」)との業務提携契約の締結を内容とする資本業務提携を行うことを決議し、三者間で資本業務提携契約基本合意書を締結したと発表した。

シンワアートオークションは、これまで日本国内におけるオークション市場の拡大を目指してきた。美術市場は、国内経済全体としては緩やかな回復基調が継続しているものの、円高基調や、アジアを含む世界経済の減速懸念を背景に、オークション関連事業全般は、特に作品の募集環境が一昨年までの先高期待感のある状況から変化し、先行き不透明感を増してきている。このままでは日本の美術そのものが歴史から消えてしまうことも有り得るという危機的状況にあるにもかかわらず、大規模で安定的な美術品オークション市場のプラットフォームの構築と、圧倒的な資金力をもって日本近代美術市場を下支えするという計画の実現には、未だ遠い状況にある。

そのような状況の中、昨年春頃に、シンワアートオークションの元アジア事業部長として古書オークションを手掛けた実績を持つ、中華人民共和国香港特別行政区に拠点を置く民間衛星テレビ局であ る鳳凰衛視控股有限公司(フェニックステレビ)のプロデューサーである謝冰氏から、香港において文化事業会社(後のCHEERY FORTUNE)を設立する計画があり、その文化事業会社が日本において事業展開する際のパートナーにならないかとの提案を受ける。また、その文化事業会社は、中国の海航資本集団有限公司(以下「HNA Capital」)と戦略的提携をする可能性があるとのことだった。

HNA Capitalは、中国海南省海口市に拠点を置く海航集団(以下「HNAグループ」)の中核を担っている。平成20年よりア ジアに進出してきたシンワアートオークションにとって、HNAグループとの関係を構築していくことは、シンワアートオークションの本業であるオークション関連事業のみならず、グループ全体の事業に幅と奥行きを持たせるだけの多大なるメリットがあるものと考え、昨年の秋頃から、謝冰氏(後にシンワアートオークションとCHEERY FORTUNEにより合弁化する中国芸術品投資管理有限公司の執行総裁に就任。)とシンワアートオークション代表取締役社長倉田陽一郎とにより、資本業務提携に関する具体的な協議を開始した。

協議を重ねていく中で、シンワアートオークションとCHEERY FORTUNEとの業務提携により、CHEERY FORTUNE傘下の文化事業会社を合弁化して、①中国大陸系企業の美術品収集の仲介及びコンサルティング、②中国大陸系企業が保有する美術館への作品納入及びそれを通じての日本近代美術及びコンテンポラリーアートの市場創造と拡大、③アジアの富裕層に向けた高級アイテム及びサービスの紹介と販売、④中国大陸系企業の日本への投資の仲介等の事業を行う、⑤その合弁にあたってのシンワアートオークションの資金については、シンワアートオークションが新株式を発行の上、これをCHEERY FORTUNEの100%親会社である采譽投資有限公司に割り当てることにより調達するということで合意に至ったもの。