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日本トムソン、中国のベアリング製造販売会社を子会社化 グローバル市場での需要開拓
ベアリングメーカーの日本トムソン【6480】は、優必勝(上海)精密軸承製造有限公司(以下「UBC上海」)の持分を取得し、同社および同社子会社である優必勝(蘇州)軸承有限公司(以下「UBC蘇州」)を子会社すると発表した。なお、取得価額は非開示。
日本トムソングループは、針状ころ軸受および直動案内機器等(以下「軸受等」)ならびに諸機械部品の製造・販売事業を運営しており、軸受等の製造販売を通じて、グローバル市場で競争力と存在感のある企業を目指し、平成27年4月より中期経営改革をスタートさせ、事業拡大を図っている。
一方、UBC上海は、ボールベアリング、テーパーローラーベアリング、シリンドリカルローラーベアリングなどの製造・販売事業を展開している。同社は「UBC」ブランドによる各種ベアリングを中国国内のほか、世界32ヵ国に販売するネットワークを持ち、自動車、風力発電、ロボット、建設機械、鉄鋼メーカー等に提供している。また、上海近郊の常熟市に生産拠点(敷地面積約28,000㎡)を有するUBC蘇州において、高精度ベアリングを生産し、「AXPB」ブランドで販売している。
今後は、UBCグループとの協業を通じて、製品ラインアップの拡充を図るとともに、両社の販売ネットワークを活用したクロスセルによる拡販、共同調達によるコスト削減、リードタイム短縮や価格競争力強化に資する最適地生産の推進等、多岐にわたるシナジーの実現を期待しており、中国市場はもとより、グローバル市場での需要開拓を強化することにより、将来に向けた更なる成長戦略を加速させていく考え。