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日立金属、情報システム事業を譲渡 積極的なグローバル展開図る

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高級鋳物・各種金属材料や加工品の製造を手掛ける日立金属【5486】は、事業ポートフォリオの刷新と情報システム事業(以下「当該事業」)のさらなる成長を目的として、当該事業(情報ネットワーク事業及びワイヤレスアンテナ事業並びに日立金属が保有する日立電線ネットワークス(以下「HCNET」)の発行済株式の全てを、2016年12月1日付け(予定)で、日本みらいキャピタル(以下「NMC」)が助言するNMC三号投資事業有限責任組合が全額を出資する特別目的会社であるAAAホールディングスに譲渡すると発表した。

現在、日立金属は、2018年度中期経営計画において、「世界トップクラスの高機能材料会社」を実現するという基本方針のもと、収益率向上を伴うグローバルでの事業拡大をめざし、高収益・高成長分野への集中と経営資源の効率運用を進め、事業ポートフォリオの継続的な刷新を実行している。当該事業を行う電線材料カンパニーにおいては、鉄道・医療・自動車電装部品を成長分野と位置付け、2016年は、医療分野の強化を目的とした米国・医療チューブメーカーHTP-Medsグループの買収や、鉄道分野の強化を目的とした中国拠点と欧州拠点への製造ライン導入などのアクションプランを実行している。

そうした中、当該事業が今後も中長期的に発展、成長し、顧客の期待に応えていくためには、当該事業により多くの経営資源を投入できるNMCへ事業を委ねることが最適と考え、今回の決定に至ったもの。

今後も電線材料カンパニーは、成長分野へ注力するとともに、基盤となる事業の製造プロセスの革新などモノづくり力を強化し、高収益体質への変革と真のグローバル成長への挑戦を行っていくとしている。

一方、これまで当該事業は、イーサネットスイッチ「APRESIA® 」に代表される情報ネットワーク事業などで、国内市場を中心に事業をすすめてきた。今回の譲渡により、企業の成長戦略の実行支援、事業部門・子会社の独立に伴う体制構築支援等の実績・ノウハウを豊富に持つ、独立系、国内系の投資ファンド運営会社であるNMCが有する知見を生かし、国内において情報通信量の増加へ対応しシェア拡大を図ることはもとより、世界に市場を求めて積極的なグローバル展開を図っていく考え。