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三菱ケミカルホールディングス、子会社の三菱化学が日本化成を株式交換により子会社化
※2016年9月15日更新
タイトルが「三菱ケミカルホールディングス、子会社の三菱化学が日本化成を株式交換により子会社化」となっておりました。訂正しお詫び申し上げます。
持株会社の三菱ケミカルホールディングス(以下「三菱ケミカルHD」)【4188】の完全子会社である三菱化学及び同社の連結子会社である日本化成【4217】は、三菱化学を株式交換完全親会社、日本化成を株式交換完全子会社とし、三菱ケミカルホールディングスの普通株式を対価とする株式交換を行うことを決定し、両社間で株式交換契約を締結したと発表した。
三菱化学は、三菱ケミカルHD傘下の6事業会社(三菱化学、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨン、生命科学インスティテュート及び大陽日酸)の内の1社で、広範囲にわたる製品及び技術を提供している総合化学メーカーである。
日本化成は、無機化学品(アンモニア系製品、合成石英粉、電子工業用高純度薬品等)、機能化学品・化成品 (紫外線硬化性樹脂、ゴム・プラスチック架橋助剤、脂肪酸アマイド、アクリレート、メタノール等)等の事業を行っており、三菱化学グループの機能化学部門における中核企業の一つとして重要な役割を担っている。
三菱化学と日本化成とは、1960年に三菱化学が日本化成に資本参加して以来、長期にわたって提携関係にあったが、2013年12月、さらに連携を強化するため、三菱化学は三菱商事より、同社の持つ日本化成株式12,750,000株を追加取得し、この結果、三菱化学は現在まで日本化成株式を68,200,500株(2016年6月30日現在の発行済株式総数105,115,800株に占める割合で64.88%)保有するに至っている。
今回、三菱化学及び日本化成は、(i)日本化成と三菱化学及び三菱ケミカルHD各社との連携をより一層強化し、各当事者の能力を最大限活用していくことが互いの戦略に合致し、企業価値の更なる向上につながる、と考え、かつ、(ii)このような施策を積極的かつ迅速に実施していくためには、三菱化学と日本化成の資本関係を再構成し、従来以上に関係を緊密にすると同時に、迅速な意思決定を行うことができる体制を構築することが不可欠であるとの認識を共有するに至ったもの。
今回の株式交換により、三菱ケミカルHDグループの経営資源の最適かつ効率的な活用、三菱化学、日本化成両社間での事業戦略の一層の共有が図られ、両社の収益力と競争力の強化を通じて、三菱化学及び日本化成双方の企業価値向上に資するとしている。