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ゼンリン、米国の車載ソフトウェア開発販売会社を子会社化 海外事業強化へ
地図制作会社のゼンリン【9474】は、車載ソフトウェアの開発・販売を行う米国Abalta Technologies,Inc.(以下「Abalta Technologies社」)の株式を75%取得し子会社化すると発表した。
ゼンリンは中長期経営計画において、ニーズに対応した商品・サービスの提供にとどまらず、地図情報の新たな利用価値創造により、連結売上高700億円(2020年3月期)を目標に掲げ取り組んでいる。中でも海外事業においては「新興国エ リアのビジネス基盤構築」を基本方針とし、連結売上高45億円(2020年3月期)を目指して取り組んでいる。
Abalta Technologies社は、スマートフォン上のアプリケーションを車載機器に表示したり、スマートフォン上のアプリケーションを車載機器から操作を可能にするためのソフトウェア(WebLink)や、スマートフォンをゲートウェイとしてデータ通信を行うコネクティッドビークルを実現するために必要な環境(SmartLink)を提供している。SmartLinkはスマートフォンを介して、通信で車載機器のソフトウェアや地図の更新を確実に実現することも可能となっている。また、車載インフォテイメント(IVI:In-Vehicle Infotainment)システムにおける各種車載ソフトウェア開発キットや、地図を使用した位置情報に関するソフトウェアの開発を手掛けており、今後成長が見込まれる新興国エリアに、柔軟性のあるソリューションを提供する開発力を持ち合わせている。
ゼンリンは、Abalta Technologies社の子会社化により、これまで国内外で培ったカーナビゲーション向け地図データ整備やコンテンツ整備のノウハウに加え、車載ソフトウェアを組み合わせたソリューション提供により、海外事業を中心とした事業強化を目指す考え。