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インフィニティ、マネースクウェアHDに対するTOB開始 株式非公開化へ

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米国投資ファンドのカーライル・グループにより設立されたインフィニティは、FXなどの証拠金取引を手掛けるグループの持株会社であるマネースクウェアHD【8728】の普通株式及び新株予約権を、公開買付けにより取得すると発表した。なお、この取引は、MBOの手法により行われる。マネースクウェアHDは、この公開買付けに対して賛同の意を表明しており、買付代金は9786百万円。今回の取引により、現在東証一部に上場しているマネースクウェアHDの株式は、上場廃止となる見込み。

インフィニティは、今回の公開買付けを通じてマネースクウェアHD株券等を取得及び所有し、公開買付け成立後に、マネースクウェアHDの事業活動を支配管理することを主たる目的として、平成 28 年8月に、カーライル・グループにより設立された。

マネースクウェアHDは、外国為替証拠金取引(FX)サービスの提供を目的とするマネースクウェア・ジャパンとして設立、その後、インターネットによる外国為替証拠金取引『iFX Style』のサービスを開始し、さらに「トラップトレード」注文の開発、導入を行うなど、順調に業容を拡大してきた。

しかし、平成27年8月のチャイナショックによる急激な円高、中国を含む新興国経済の減速や 12月の米国利上げの影響による世界同時株安とそれに連鎖した円高、さらに平成28年6月の英国のEUからの離脱を支持する国民投票結果を受けての世界の株式市場及び為替市場の大きな変動など、為替や株価の先行き不透明感を払拭できない状況が続いており、これらの影響で、平成27年10月をピークに顧客の預り資産残高が伸び悩む状況にあり、顧客の投資マインド低下の兆候も見られ、事業環境は厳しさを増している。また、近年ではFXを取り扱う金融商品取引業者間において、価格面でのサービス競争が激化、最近では他の外国為替証拠金取引業者もマネースクウェアグループがこれまで優位性を維持してきたソフト面でのサービス拡大に注力しており、ソフト面におけるマネースクウェアグループの優位性も盤石とはいい難い状況になりつつある。

このような業況の中、インフィニティは、マネースクウェアHDが短期的な業績変動等に過度に捉われず、中長期的な視点に立った上で機動的かつ柔軟な意思決定を可能とする経営体制を構築し、カーライル・グループの協力の下、マネースクウェアグループの経営陣及び従業員が一丸となって、事業の拡大及び経営基盤の強化を推進するためには、MBOの手法が最善の手段であると判断したもの。

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