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エンデバー・ユナイテッド・パートナーズ・スリー投資事業組合、パレモに対するTOB開始
エンデバー・ユナイテッド・パートナーズ・スリー投資事業組合(以下「EUP3」)は、レディスアパレル、雑貨、バッグの専門店を全国で展開するパレモ【2778】の普通株式を、公開買付けにより取得すると発表した。なお、パレモは、この公開買付けに関して、賛同の意見を表明しており、買付け等の価格は普通株式1株につき、100円。
EUP3は、エンデバー・ユナイテッド・パートナーズ・ツーを業務執行組合員、エンデバー・ユナイテッド投資事業有限責任組合及びピーシー・ホールディングスを非業務執行組合員として、パレモの普通株式を取得及び保有することを主たる事業として、平成28年7月1日に組成された任意組合である。
パレモは、昭和56年に、ユニー(ユニーグループ・ホールディングス(以下「ユニーグループHD」))の一事業部門として、若年層向けのレディス・アパレルの小売販売を開始。昭和59年にはユニーより分社化し、雑貨事業・バッグ・アクセサリー事業にも業容を拡大、平成24年2月には、名古屋地区発祥のヤングレディス・アパレルの老舗である鈴丹を吸収合併し、現在に至っている。
国内アパレル業界及び雑貨業界の市場規模は、リーマンショックに端を発する世界的な経済不況や、東日本大震災の影響による消費冷え込みなど、数年に渡り縮小傾向にある。特に、レディス・アパレル事業においては、高品質、かつ高いデザイン性でありながら、低価格化を実現したSPAブランドや海外ファストファッションブランドの伸長により、低価格化の進行が顕著となり、パレモが主戦場とする低価格帯における競争環境は熾烈化している。
こうした事業環境下で、パレモは平成26年2月期より2期連続で営業損失を計上。親会社であるユニーグループHDが、グループ全体の事業構造の見直しを行う中で、パレモの更なる企業価値向上のためには、新たなパートナーとの提携が有用であると判断したもの。
なお、この公開買付けの成立後も、パレモの株式は、引き続き東証JASDAQ(スタンダード)市場における上場が維持される予定。