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回転寿司店経営の海王コーポレーション、破産開始決定
海王コーポレーションは、8月25日に東京地裁へ準自己破産を申請し、翌26日に破産開始決定を受けた。申請代理人は、中井寛人弁護士(リソルテ総合法律事務所)。破産管財人には、佐藤弘康弁護士(成和明哲法律事務所)が選任された。
海王コーポレーションは、平成19年に富山県高岡市で設立。回転寿司「かいおう」「PREMIUM海王」を運営し、自社およびFCによる事業展開を行っていた。「かいおう」は税別100円均一と150円または180円均一のツープライス制を特長として、北陸のほか、関東、東海、近畿、沖縄まで出店し、近時はFC店を含め36店舗を展開。
ピーク時の27年1月期には売上高19億1922万円を計上していたが、海外出店による投資の失敗とFC店の閉店による経費負担の増加から、3116万円の赤字を計上し債務超過に陥っていた。
こうしたなか、27年12月に海王コーポレーションの全株式を、FC加盟店である静岡県の企業が買収。28年6月に富山県から東京都内に本社を移転していたが、資金繰りは改善せず今回の措置となった。
帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約6億7000万円。
なお、直営店(ダイバーシティ店、Luz大森店、汐留シティ店、ヴィーナスフォート店、イオンモール名古屋茶屋店、静岡店、可児店、八王子打越店)はすべて閉鎖しているが、FC店舗については一部を除き通常どおり営業する予定。