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産業革新機構、中山アモルファスへ追加出資 金属板市場の変革に期待

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官民出資の投資ファンドである産業革新機構(以下「INCJ」)は、アモルファス金属を使用した応用製品の設計、製造、販売を行う中山アモルファスの第三者割当増資を引受け、同社の今後の成長資金として7億円を上限とする追加投資を行うと発表した。

中山アモルファスは、中山製鋼所【5408】からアモルファス金属事業を分割する形で、2013年4月に設立。中山アモルファスが継承した独自の製法から得られるアモルファス金属は、極めて高い耐食性能、耐摩耗性能、軟磁性能を有している。INCJは、この革新的な技術とその将来性に着目し、会社設立時にその成長資金として8億円を出資するとともに、社外取締役を派遣するなど経営面でのサポートを行ってきた。

中山アモルファスは、設立以来、トルクセンサ、燃料電池用集電板/セパレータ、溶射被膜の3事業を軸に、各分野の大手企業との共同開発を進めており、溶射被膜事業については既に実用化を開始。他の二事業についても、現在、研究開発の段階から製品化・事業化への段階に来ている。

INCJは、中山アモルファスが生産する世界最大級の厚み・幅を持ったアモルファス金属とその特性を活かした製品が、今後、金属板市場を大きく変革することを期待し、そのための新たな成長資金として、今回の追加投資を決定したもの。