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電通、米国のBtoB領域専門の広告会社を買収へ BtoBマーケティング市場における成長戦略を加速
広告大手の電通【4324】の海外本社である電通イージス・ネットワークは、米国のBtoB(法人顧客対象のマーケティング)領域専門の広告会社Gyro, LLC(以下「ジャイロ」)の株式100%を取得することについて、同社株主と合意したと発表した。
1999年にロンドンで設立されたジャイロは、2009年に米国に進出、独立系では世界最大級のBtoB広告会社へと成長している。同社のサービス領域は、戦略策定、メディアバイイング、クリエーティブ制作、コンテンツ制作、SEO/SEMやソーシャルメディアを含むデジタル広告、データアナリティクス、プラットフォームビジネスなど多岐にわたっており、中でもコンテンツ制作を含むクリエーティブ領域のケイパビリティーには高い定評がある。
全世界のBtoBマーケティング市場は2016年には2000億ドル規模だが、2019年には2300億ドル規模に成長し、そのうち広告関連市場は年間700億ドルから800億ドルを占めるとした推計もあるなど、その市場は着実に拡大している。
こうした状況を踏まえ、電通グループでは2016年2月にBtoB領域専門のグローバルブランドInterprise(以下「インタープライズ」)を立ち上げていた。
株式取得後、電通は、インタープライズをジャイロに統合するBtoB領域ネットワークの再編を行う。これにより、統合後のジャイロは、米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、UAE、シンガポール、香港、オーストラリアの世界9カ国・地域に拠点を持つBtoB領域専門の広告会社となる。
今後、新生ジャイロは各地に展開するグループ会社と連携することで、全世界のBtoBマーケティング市場における成長戦略を加速させる。