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総合病院経営の埼玉県厚生農業、破産開始決定

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埼玉県厚生農業は、7月22日東京地裁に破産を申請し、同日破産開始決定を受けた。申請代理人は、南賢一弁護士、森浩志弁護士ほか(西村あさひ法律事務所)、破産管財人には永沢徹弁護士(永沢総合法律事務所)が選任された。

埼玉県厚生農業は、昭和9年12月に、広域医療組合病院として発足、昭和23年10月に、埼玉県内の農協などから出資を得て設立された。かつては、熊谷総合病院と幸手総合病院を経営、地域の中核的な病院として、平成21年3月期には年収入高約67億800万円を計上していた。その後、平成23年に幸手総合病院を閉鎖して、新たに久喜総合病院を開業。また、平成25年には熊谷総合病院を新築するなど、業容を拡大してきた。

しかし、厳しい経営環境が続くなか、設備投資負担が重くのしかかり、医師の確保が難しくなってきたことで、平成26年3月期は年収入高約110億円としていたものの、当期純損失約14億8600万円に陥っていた。

このため、それぞれの病院を売却、平成28年6月の総会決議により解散し、今回の措置となった。

東京商工リサーチによると、負債総額は約64億6800万円。

なお、両病院はそれぞれ別法人が運営し、経営を続けている。