• icon-facebook
  • icon-twitter
  • icon-feedly

3

コマツ、米国の鉱山機械メーカーを買収 鉱山機械事業体制を大幅拡充へ

  • 1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加0
  • feedy

建設・鉱山機械メーカーのコマツ【6301】は、米国における完全子会社であるコマツアメリカが、露天掘りおよび坑内掘り向け鉱山機械の製造・販売・サービスを行うJoy Global Inc. (以下「ジョイ・グローバル 社」)をコマツアメリカの完全子会社とすると発表した。なお、取得価額は約3000億円。

ジョイ・グローバル社は鉱山機械事業で100年以上の長い歴史を有し、コマツがこれまで保有していなかった超大型の露天掘り向け鉱山機械および坑内掘り向け鉱山機械の製造・販売・サービスを行う年間売上高 3,172 百万米ドル(1 米ドル105円換算で約3,330億円)のグローバル企業である。

コマツの鉱山機械事業は、1921年の創立時から始まり、1990年代以降に競争力のある鉱山機械メーカーや代理店などの買収を積極的に行ったことで、現在の事業規模は約4,500億円にまで成長したが、これまで事業の対象は、鉱山における2つの採掘手法(露天掘り、坑内掘り)のうち露天掘り向けのみに留まり、その中でも一定の大きさを超える超大型の露天掘り向け積み込み機械はカバーしていなかった。

現在、新興国の成長鈍化や資源価格低迷の影響を受け、鉱山機械の需要は大きく落ち込んでいるが、世界の人口増および都市化率の上昇を背景に長期では増加し、採掘手法については、経済合理性の点から露天掘りの機械の大型化と、坑内掘りのニーズが更に高まっていく見込みで、コマツは、ジョイ・グローバル社の買収により、コマツが保有していない超大型の露天掘り向け鉱山機械および坑内掘り向け鉱山機械などを新たに製品ラインナップに加えると共に、長年顧客と直接向き合い深い経験とノウハウを持つ両社の直接販売・直接サービス体制を統合し強化するとしている。