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太平洋セメント、韓国セメントメーカーの全持分を譲渡 経営資源の再配置へ

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セメント事業などを行う太平洋セメント【5233】は、持分法適用関連会社である韓国の雙龍洋灰工業の保有全株式(太平洋セメント100%子会社であるTCCホールディングスラブアンの保有する雙龍社の株式全部を含む)を、韓国のハンエンコ10号(以下「ハンエンコ」)に譲渡すると発表した。なお、株式譲渡後、雙龍洋灰工業は太平洋セメントの持分法適用の範囲から除外される。なお、譲渡価額は39703百万円(454807百万ウォン)。

太平洋セメントグループは、平成12年に韓国の雙龍洋灰工業に資本参加し、同社の経営に参画。当時、アジア通貨危機を契機として欧米の大手セメント資本がアジア地域への進出を加速していた中、韓国のセメントトップメーカーである雙龍洋灰工業を太平洋セメントの環太平洋における生産・物流のネットワークに組み込むことで、国際市場でのプレゼンス向上等を通じて国際的な競争力を高めることを目的としていた。

中国経済の減速や新興国におけるセメント地場資本の台頭など、アジア地域におけるセメント産業を取り巻く経営環境は大きく変化する中、今回、ハンエンコは雙龍洋灰工業株式を大量に購入して同社の筆頭株主となった。

ハンエンコは、太平洋セメントの雙龍洋灰工業持分を合わせて取得することで雙龍洋灰工業の経営権をより強固なものとすることを望む一方、太平洋セメントとしては韓国への投資をより成長が期待できる地域への投資原資として回収することが、グループの企業価値向上にとって最も望ましい方策と判断、グループが保有する雙龍洋灰工業の全株式をハンエンコに譲渡するもの。