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飲食チェーン展開の純粋持株会社のタスコシステム、破産開始決定

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タスコシステムは6月15日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には児玉晃一弁護士(マイルストーン総合法律事務所)が選任された。

タスコシステムは昭和61年に札幌で創業、「北前そば高田屋」や「とり鉄」など飲食チェーンを展開、順調に事業を拡大して平成13年9月には店頭市場(現:JASDAQ)へ株式公開した。その後「升屋」「月の虎」「炭一鉄」といった業態も立上げ、フランチャイズ契約も開始、15年12月期には売上高182億3754万円を計上していた。

しかし、急激な業容拡大に伴う新規出店・改装費用や人件費、管理費用などの増加、顧客のブランド離れ、新業態の失敗などで業績が急激に悪化。18年5月に会社分割により持株会社へ移行し、東京タスコ(解散)、札幌タスコ、プラスネットに地域・業態ごとに設立した新会社へ事業を移管するなど回復策を講じていたものの、業況は改善せず、18年12月期には63億5486万円の赤字となったため、北前そば高田屋に経営資源を集中。その後も赤字が続き、債務超過・返済困難を理由に監査法人が意見不表明とし、ジャスダック市場から20年12月に上場廃止となった。

上場廃止後、残っていた店舗やブランド、子会社の権利義務の移管等を行ったのち実質的に休眠状態となっていたが、ここに来て今回の措置となった。

帝国データバンクによると、負債総額は約48億5000万円。