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花王、米国・スペインのインク会社を買収 グローバル展開を加速へ

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洗剤・トイレタリー用品・化粧品などを製造する花王【4452】は、米国の子会社を通じて米国のCollins Inkjet Corporation(以下「コリンズインクジェット」)を、欧州の子会社を通じてスペインのChimigraf Holding(以下「チミグラフHD」)の事業を、それぞれ買収すると発表した。

花王では、産業印刷用途のインクジェット用インク市場に対する新たな価値提案として、水性インクジェット用顔料色材(顔料分散液)およびインクの開発を進めてきた。今年3月には、これまで花王の培ってきた「顔料ナノ分散技術」をさらに応用し、世界初のVOC(揮発性有機化合物)レス設計で環境負荷を低減した水性インクジェット用顔料インクの開発に成功している。

コリンズインクジェットは、米国を中心にインクジェット用インクの開発、製造、販売を行なっている。大きな伸長が期待される産業印刷分野のインクジェット用インク市場にいち早く参入し、多種多様なインクジェットヘッドに対応した高度なインク設計技術と信頼で顧客ネットワークを構築しています。現在、さらなる用途拡大のためのインク開発と、事業のグローバル展開を進めている。

またチミグラフHDは、パッケージ印刷用フレキソインク、インクジェット用インクの開発、製造、販売を行なっている。多彩な製品ラインナップと多様なインク設計技術により、欧州を中心にビジネスを展開しており、グローバルへの販路拡大を進めている。現在、特に、多品種印刷対応に優れるインクジェットに対応したインク開発に注力しているという。

花王は、今回の買収により新たに獲得した技術、生産設備、販売網を自社技術に加えて活用することで、環境負荷低減に貢献する画期的な商品およびサービスを、グローバルに顧客に提供したい考え。