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食肉販売の芝管財(旧:サミオ食品)、特別清算開始決定

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芝管財(旧:サミオ食品)は4月27日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。

芝管財は、かつての総合商社イトマンの関連会社として設立された、ブロイラーを主体とした食肉の専門商社。ブラジル・タイ・中国などから直輸入されたブロイラーや食肉加工品を取扱い、国内大手食品商社やスーパー、外食企業、ハム・ソーセージメーカーなどに取引基盤を有し、ピーク時の平成20年9月期には売上高368億7500万円を計上した。リーマンショック以降は世界的な不況などを背景に鶏肉の需要が低迷、売上が減少していたものの、26年9月期には売上高337億700万円にまで回復していた。

しかし、27年9月期は海外の主要調達先との交渉が進展せず、以前から採算性は低く、近年は資金需要の拡大から借入金が増加傾向となっていた。また、アベノミクス以降の急速な円安により売上原価が上昇し、経営不振に陥った。

こうした中、業務用食品卸業者である西原商会との間で事業譲渡契約を締結、西原食品の100%出資で設立された新・サミオ食品に、27年9月をもって旧・サミオ食品の全事業を移管していた。旧・サミオ食品は4月1日、存続期間の満了により解散し、4月18日に社名を現商号に変更、今回の措置となった。

東京商工リサーチによると、負債総額は約140億円が見込まれるが、変動の可能性がある。