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NTTデータ、エヌジェーケーに対する公開買付け開始 完全子会社化へ
ネットワークシステムサービス等のエヌ・ティ・ティ・データ【9613】は、エヌジェーケー【9748】の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。なお、エヌジェーケーは本公開買付けに賛同の意見を表明している。買付け等の価格は、普通株式1株につき、金675円。
エヌ・ティ・ティ・データは、日本電信電話及びそのグループ会社によって構成されるNTTグループに属しており、エヌ・ティ・ティ・データ並びにその子会社258社及び関連会社35社は、本日現在、公共・社会基盤、金融、法人・ソリューション、グローバルの4つを主な事業として営んでいる。
一方、エヌジェーケーは、完全子会社であるメディアドライブ及びエヌジェーケーテクノ・システムとの3社でグループを構成しており、①ソフトウェア開発事業、②オリジナルパッケージ開発及び販売事業、並びに③ITソリューション・機器販売事業の3つの事業を主な事業分野としている。
平成21年12月、ソフトウェア開発分野において相互に重要な事業パートナーであった両社は資本業務提携契約を締結。エヌ・ティ・ティ・データは、かかる資本業務提携の一環として、公開買付けを実施し、エヌジェーケーを連結子会社化している。
しかしながら、エヌジェーケーの中核事業であるソフトウェア開発事業におけるエ ンタープライズソリューション分野、基盤環境構築ソリューション分野並びにオリジナルパッケージ開発及び販売事業においては、価格競争が激しさを増しており、また、同社の成長を牽引すべきエンベデッドソリューション分野においても、価格競争に加え、競合社数の増加や技術革新競争が激化する中で、エヌジェーケーを取り巻く事業環境は厳しい状況にある。
エヌ・ティ・ティ・データは、平成27年9月上旬、両社間における今後の事業運営の方策を検討するための協議をエヌジェーケーに持ちかけ、エヌジェーケーの将来的な企業価値向上に向けた議論を行った結果、資本関係の再構築が必須であるとの認識から、エヌジェーケーをエヌ・ティ・ティ・データの完全子会社とするべく、本公開買付けに至ったもの。