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京セラ(6971)、日本インター(6974)をTOBで買収へ 企業価値向上へ

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京セラ(株)【6971】は、パワー半導体メーカーの日本インター(株)【6974】の普通株式を公開買付けにより、取得すると発表した。

日本インターは、昭和32年8月にシリコン整流素子の製造・販売を目的に、(株)京三製作所と、アメリカのインターナショナル・レクティファイアー・コーポレーションとの合弁会社として設立され、翌年にはシリコン整流素子国産第一号を誕生させるなど、日本の半導体産業発展のパイオニアとして歩んできている。

京セラは、セラミックパッケージ等の製造販売を行う京セラの基板に対する知見と、パワー半導体の製造販売を柱に事業活動を行う日本インターのチップに対する知見を共有することで、両社の製品を組み合わせた新たな事業分野への拡大が図れ、一層の企業規模拡大に資することが期待できること、日本インターにとっては、京セラグループの研究・開発、生産技術における経営プラットフォームの活用により、研究・開発、生産体制の強化が可能となり、両社の製品開発力を強化できること、また、京セラは多岐にわたる事業をグローバルに展開しており、京セラが有する海外における販路を日本インターに提供することで、日本インターの海外進出を加速できることから、両社の企業価値を向上できる可能性があると判断し、今回の買収に至った。

買い付け価格は普通株式1株197円で、本公開買付けにおいて54,197,524株(所有割合61.02%)以上を取得するとしており、買付代金は10,676,912,228円(買付予定数54,197,524株の場合)となる。

京セラは、子会社化後も日本インターの上場は維持する方針。