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リチウムイオン電池用材料製造のM&Tオリビン、特別清算開始決定
M&Tオリビン(株)は7月13日、千葉地裁より特別清算開始決定を受けた。
M&Tオリビンは、平成23年6月、大手造船会社と電子素材メーカーの共同出資により設立されたリチウム電池用正極材メーカー。レアメタルを使わず替わりに鉄を用いるリチウムイオン電池正極材用のリン酸リチウムを取り扱っていた。
電気自動車などのニーズ拡大により大きな成長性を期待し、平成25年には市原工場を開設して事業拡大の基盤を整えたが、海外メーカーとの競合による値崩れが進み、さらには電気自動車の普及の遅れなどもあり、リチウムイオン電池正極材の製造事業から撤退。27年5月20日開催の株主総会の議決により解散し、今回の措置となった。
東京商工リサーチによると、負債総額は約40億円。