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ガソリンスタンド経営等の泉石油店など2社、破産手続き開始決定
兵庫県にて燃料販売、ガソリンスタンド経営する(株)泉石油店と、100%出資子会社である(有)井上良モータースは、4月30日に神戸地裁より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は安藤猪平次弁護士(六甲法律事務所)。
泉石油店は、明治40年に創業、淡路島内の漁業関連・海運・土木工事業者などを対象に、ガソリンや重油など各種燃料販売を行うほか、ガソリンスタンドも経営。2003年6月期の年売上高は約108億円を計上し、島内では高い知名度を誇っていた。
しかしながら、昭和56年に開設した石油タンク基地や小型タンカーなどへの設備投資での借入金負担が重く、元売り直営スタンドやセルフ式スタンドとの競合などから業況が悪化した。2005年9月30日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請したが、収益面で苦戦が続き再生債務の弁済原資を確保できず事業継続を断念するに至った。
帝国データバンクによると、負債は現在調査中だが、泉石油店が約30億円、井上良モータースが約500万円、2社合計で約30億500万円の見通し。